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- 導入事例
2025.04.01
樹脂成形品エッジ処理システム
メトロ電気工業株式会社は、芝浦機械株式会社の監修のもと、自動車外装部品の生産効率向上と不良率低減を目的に、樹脂成形品エッジ処理ヒーター「オレンジヒート®」とロボット技術を組み合わせた次世代型「樹脂成形品エッジ処理システム」を開発しました。
本システムは、従来のプラスチックのパーティングライン処理※やバリ除去工程において、効率的かつ高精度な処理を実現する革新的なソリューションであり、自動車業界をはじめとする広範なプラスチック製造工程への適用が可能です。メトロ電気と芝浦機械は、持続可能な社会の実現に貢献する製品開発を積極的に推進しており、次世代型「樹脂成形品エッジ処理システム」は、自動車をはじめとするプラスチック製造工程の省人化や自動化などの高度なニーズに応えるとともに、省エネルギー化と環境負荷の低減に大きく寄与する革新的な技術です。

※写真はイメージCG(芝浦機械提供)
※パーティングライン処理:成形加工によって生じるパーティングライン(分割線)を目立たなくする仕上げ工程であり、外観品質の向上、高級感の付与、摩擦や接合部の問題防止、安全性確保のために行われる処理。
従来、自動車外装成形品に発生するバリやパーティングラインは、作業者がバーナーやカッターを使用して手作業で除去していました。この手作業は時間と労力を要し、不良品の発生リスクや作業者への負担および設備火災リスクなど大きな課題となっていました。新たに開発した次世代型「樹脂成形品エッジ処理システム」は、樹脂成形品エッジ処理ヒーター「オレンジヒート®」とロボット技術を組み合わせることで、従来の手作業のプロセスを完全自動化します。
これにより、不良率を低減しながら作業者の負担を軽減し、生産現場の省人化が可能になります。さらに、本システムは「オレンジヒート®」による高効率加熱を実現。これにより、成形品のバリやパーティングラインを迅速かつ高精度に処理し、外観の品質向上にも大きく寄与します。
エッジ処理プロセスが従来の手作業から完全自動化されることで、作業者の負担軽減とともに、高品質な仕上げを実現します。このシステムは、生産工程全体の最適化を推進し、品質向上と省人化を同時に達成します。
メトロ電気が独自技術により実用化した「オレンジヒート®」は、高純度炭素繊維を薄板状に加工し、これをフィラメントとして利用した革新的な赤外線カーボンランプヒーターです。このヒーターは、耐熱性と赤外線透過性に優れた石英ガラス管内に不活性ガスとともに封入されており、高い熱効率を実現しています。
「オレンジヒート®」は、赤外線放射による加熱効率の向上を通じて、総合的なエネルギー効率を改善し、脱炭素社会や資源循環型経済社会の実現に貢献する持続可能な技術です。
- 高効率加熱:対象物に対して非常に効率的に熱を伝達し、優れた加熱性能を発揮
- 高耐久性:ヒーターの寿命を大幅に向上させ、長期間の安定した運用を実現
- 環境配慮:CO2排出量の削減に貢献し、環境負荷の低減を推進
メトロ電気と芝浦機械は今後も
先進的な自動化技術と環境配慮型製品の開発を推進し
持続可能な社会の実現に向けた
企業の責任を果たしてまいります
■製品仕様
定 格 | 単相200V 2,400W |
ヒーター | オレンジヒート® 白色反射膜塗装(800W× 3灯直列) |
外形寸法 | W110㎜ × D80㎜ × H134㎜ |
推奨照射距離 | 3㎜ ~10㎜ (ヒーター表面からの距離) |
推奨搬送速度 | 100㎜/s ~ 400㎜/s |
備 考 | 温風ヒーター:オプション |
※製品の外観、仕様等は改良のため予告なく変更する場合があります。
※「オレンジヒート」および「オレンジヒートマーク」は、赤外線カーボンランプヒーターを表すメトロ電気工業株式会社の登録商標および商標です。
バーナーに変わる高密度「オレンジヒート®」
薄板状に加工した高純度炭素繊維をフィラメントとして利用した革新的な赤外線カーボンランプヒーターです。フィラメントは、耐熱性と赤外線透過性に優れた石英ガラス管内に不活性ガスとともに封入されており、高い熱効率を実現しています。赤外線放射による加熱効率の向上を通じて、総合的なエネルギー効率を改善し、脱炭素社会や資源循環型経済社会の実現に貢献します。